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天神崎

天神崎(てんじんざき)

ナショナルトラスト運動の先駆けとして一躍その名を知られるようになった「天神崎」。田辺湾の北側に突き出た岬で、日和山を中心とする緑豊かな20haの丘陵部と干潮時に顔を出す21haの平らな岩礁で形成されています。
ここでは、陸の動植物と海の動植物が、平たい岩礁をはさんで同居し、森・磯・海の三者が一体となって一つの生態系を作っており、市街地に近接しているにも関わらず、豊かな自然が残されているのが特徴です。

みんなのおすすめ情報
  • ナショナルトラスト運動の先駆けとして一躍その名を知られるようになった天神崎は、すごくきれいで、珍しい生物もいる(14歳・男性)
  • 知る人ぞ知る釣りポイント。寒い冬に脂ののったブリやメジロがわんさか釣れます。景色も最高!!(44歳・女性)
  • みんなで守ってきた田辺の自然。思わずポエマーになってしまうほどの美しい夕日(43歳・女性)

天神崎の絶景

田辺のウユニ塩湖?天神崎

ボリビアのウユニ塩湖のようなインスタ映えの写真が撮れることで、最近はSNSでも話題の天神崎。条件が揃うときだけ見られる絶景を探しに天神崎へ行ってみよう。

ナショナルトラスト運動に見る、自然への熱い想い

黒潮がぶつかり暖流の影響を受けて動植物の宝庫といわれる『天神崎』。ここはまた南紀白浜の対岸に位置する景勝の地でもあります。
昭和49年この海岸部を別荘地として開発する計画が持ち上がったことに端を発して、ナショナルトラスト運動が起こりました。日本国内におけるナショナルトラスト運動の先駆けとして、天神崎は全国的にその名を知られるようになりました。
天神崎は田辺湾の北側にあり、陸域20ヘクタールには豊かな緑が太平洋の潮風に耐えて生い茂り、海域では干潮時に広い平らな岩礁が21ヘクタールにわたって広がっています。また市街地に近接しているにもかかわらず、豊かな自然が残されているのが特徴です。
ここには海岸自然林の動植物と、海の動植物が平たい岩礁をはさんで同居し、森・磯・海の三者が一体となってひとつの生態系を作っています。暖流の影響を受けて 一年を通じて気候が温暖なため海だけでなく、陸でも南方系の生物の種類が豊かで学術的にも貴重な財産として評価されます。

観察できる動植物の種類は250種、先年にはキツネやタヌキの棲息も判明しています。野鳥は50種、森の中の虫は、くも類だけでも95種にのぼるといわれ、昆虫の棲息地としても最適です。
海には珊瑚が約60種類も棲息し、これは北緯34度近くの海では世界的にも異例の数であります。湾一帯で採れるうにの種類は約50種、海藻は90種近くに及びます。

植物は海岸近くに森林が残り、湿地にはチゴザサの群落や、辺地部には食虫植物のモウセンゴケの群落も見られます。
こうした自然を守ろうと、『天神崎の自然を大切にする会』が結成されたのは昭和49年2月のこと。自然保護を呼びかける人々の熱い想いが、全国の人々の共感を呼び、ナショナルトラスト運動がスタートしました。
その歴史をたどってみると、50年に入って土地を買い取るための地主運動が始まり、51年には第1次買上げが実現。53年には市民141名と31団体が参加した『天神崎保全市民協議会』が発足。57年には県や市が保全のための予算化を決定。58年には『日本の自然100選』に選ばれるとともに、第1回ナショナルトラスト運動全国大会が田辺市で開催されました。

53年以降、順次買上げをすすめており、全国からの募金で『天神崎の自然を大切にする会』と田辺市が約7.1ヘクタールを購入しました。これにより陸域の三分の一の保全に成功したことになります。
ナショナルトラスト運動によって残された地には、今も生態系が息づき、大自然の中でその営みが繰り返されています。
潮の引いた岬に立ってみると、その景観は素晴らしく、様々な海の生物が目の前でうごめいている姿が観察できます。『天神崎の自然を大切にする会』が主催する自然観察教室には、年間を通じて多くの人々が参加し、とりわけ子供たちの嬉々として喜びに満ちあふれた顔は、この運動の大切さを物語っているかのようです。

ナショナルトラスト運動とは、美しい自然や歴史的建造物を市民の寄金で買いとり保全していく運動のことで、日本語訳すると「みんなの大事な預かり物」という意味です。

所在地&交通のご案内

バスを利用の場合

JR紀伊田辺駅で龍神バス(みなべ線)に乗車し、明洋前バス停にて下車。徒歩約15分。龍神バス

所在地マップ